名に新とついて寂れた場は辛い

◎「名に新と ついて寂れた 場は辛い」



先週、神戸の新開地について記事にした。

この「新」開地は、明治の終わりに湊川を付け変えた際に、
新しく開発された場所であります。
だから「新」とは言っても、百年程の歴史がある。
ただ「新」とあるから、寂れてしまった現実が余計辛い気もする。


大阪に北新地という繁華街がありますよね。
都はるみの「♪北の新地は思い出ばかり 雨模様~」。
この北「新」地ですが、どれくらい新しいのかと言うと、
江戸時代の17世紀の終わり頃にさかのぼります。
300年以上経っている、とっても古い「新」地。

京都には、新京極。
これは1872年に作られたので、新しいのやら、古いのやら。。。

「新」がつく地名で最も有名なのは、やはり東京の新宿。
これは江戸時代の甲州街道内藤新宿から。
1699年に開設された宿場だそうなので、
北新地とほぼ同じ歴史を持つ古い「新」であります。

あと東京では、鉄道発祥の新橋もある。
汐留川に架けられた橋が名の由来。
これも古いらしく、江戸時代初期か、それより前。

そうか、「しん」とは読まない「新」もありますね。新潟。
Wikipediaを見ると、1564年に記録として出てくる地名だとか。
この「新」も古いなあ。

今でも残る地名で、最も古い「新」はどこなんでしょうね?


ちなみに世界でもっとも有名な「新」は、ニューヨークかな。
1790年に作られた町だから、新潟・新宿・北新地の方が先輩だ。