体罰は優れた議論生むらしい

◎「体罰は 優れた議論 生むらしい」



体罰問題が、あちこちに波紋を呼んでいる。

私もその議論に参加したい気はするのだが、
体育会系であったことも、スポーツマンであったこともないので、
実体験から何かを語ることができない。
ま、教師に殴られた経験はあるけど。

私が、今回の体罰問題で注目しているのは、
非常に優れた意見を発する人が多数いる点であります。

桑田真澄さんの一連の発言は、興味深く読ませてもらった。

ちょっと余談かもしれないが、
PL学園の指導者は体罰をしなかったのだろう。
徳島・池田高校の蔦監督が体罰をしていたことは、
いろんな本に書かれている。

PL学園出身選手から、プロで多くの活躍者が出たのに対し、
池田高校出身の畠山や水野がイマイチだったことは、
体罰の有無と関係しているのかな、などと思ったりもする。


さて、この記事の主旨に、ここから入る。
本日の日経サイトの権藤博氏の文章は見事だ。
ぜひ、ご一読を。

これほど内容のある文章をスポーツマン・指導者が書く。
日本のスポーツ界の奥深さがよく表れている。
スポーツを語ることが、
そのまま「人間とは?」「人間関係とは?」に繋がっているのだ。

普通の監督は1軍半くらいの選手を叱ることはできても、
主力クラスには遠慮して叱れない。
そういうところから選手の信頼を失っていく監督、コーチを
私は何人もみてきた。


なるほどな。
最近のタイガースが弱くなった理由がよく分かるよ。
落合が監督として成功した理由も。
憎いけど、原監督も同様なのだろう。

最後は、名将西本監督のエピソードで締められているが
その西本監督にしても、日本一にはなれなかった。
鉄拳の限界がそこにあったのかな、とは素人の私の勝手な思いである。