胸中の笹・バイバイキーン♪
先週、「胸中に成竹あり」の記事を書いた。
竹の絵を描く際、胸中にまず竹の姿を思い描くとの意味で、
文章を書く場合もかくありたい、と願っているとの内容。
胸中の成竹が幻であることも時々あるが、
竹になりきらぬ笹のような状態であり続けるのもある。
困った事に。
一つの独立した話題にならない文章のアイディアの断片。
ワタシ、起承転結にこだわる事はないのだが、
それでもやっぱり断片は断片でしかないよなって思うし。
先の連休中、二つの体験をした。
最初は山の中で。
山道で、私の右側と、山の斜面の狭いスペースを、
小鳥が飛びぬけていったのである。
滅多にないことだ。
少なくとも記憶には無い。
スズメ大の小鳥だったからちょっと驚いただけだが、
ハトくらいの鳥に羽音を立てて飛ばれたら、
驚いて飛び退いて、ガケから落ちるなんて事態も考えられる。
利用者の少ない山道で、
落ちてしまえば、人に気付かれない可能性が高い場所。
おっそろしい。
その翌日だったか、翌々日だったか。
某駅の階段を上っていると、
私と手すりの間の狭い隙間を、
小さな5歳くらいの女の子が、
すり抜けて駆け上がって行った。
そして、数段上でくるっと振り返って、
「バイバイキーン♪」
と言った。
パパさんらしき男の人が、小さな男の子を抱っこしているのを、
私自身が追い抜いた直後だったし、
こっちに言ったのではないのは分かっていたが、
あまりの可愛らしさに笑ってしまいましたです。
さてさて、電車の車窓を見ながら考えました。
ワタシの右側を、
小鳥が飛び抜けて行くのと、女の子が走り抜けていくのと、
これは何かの暗示というか、暗号というか、
神のお告げかも知れないぞ。
しかし何を意味しているのか、全く考え付きません。
もう一度、第三の暗示があるに違いない・・・
いやあるはずだ・・・
てなことを思っていたのですが、一週間以上経っちゃった。
我が胸中に、中途半端に育った笹。
使い方が、分からない。