日本アルプス大縦断など、最近の読書






日曜日のお昼に六甲山を歩き、
帰宅後に読みました。
読み始めたら止まらず、一気に完読。

帰宅後で良かった。
読後の山歩きなら、走っちゃってた・・・かも!?
ただでさえ、大阪女子マラソンのラジオ実況にあおられ、
かなり急いでしまったワタシですから。

ま、六甲山でもトレイルラン(の練習?)をしている人を、
時々見かけるし、追い抜かれもします。
あの速さを知っている身としては、
影響されたからって真似出来る世界でないのは重々承知ですが。


富山から静岡まで、日本アルプスを縦走しての415キロという、
壮絶な山岳レース(TJAR2012)を、
NHKスペシャルが取材した内容が書かれています。

残念ながらテレビ番組は見ていない私ですが、
本書によってその過酷さが苦しいくらいに伝わって来て、
かなりの感情移入をしつつ読み切りました。
見ていなくてもこれだけ面白いのだから、
番組を見て記憶が残っている方なら更に面白かったに違いない。


個人的に、特に興味を覚えたのは幻覚について。

極度な睡眠不足と疲労により、
幻覚・幻聴を体験する競技者が続出。
極限状態で人間はどうなるのか、その一端が知れました。

戦時中の過酷な行軍とか、八甲田山の話しとか、
それに近い状況がレース中に再現されるというオドロキ。
そして、多くの競技者が、そこを乗り越えてしまうのにも感動した。

最後の最後になって、
インシュリンショックで動けなる選手が出るのも、
私は全く知らない出来ごとだったので興味深かった。

人間って、人体って本当に不思議だ。
それをいろいろと教えてくれる本書に感謝である。

星5つ。☆☆☆☆☆



あと二冊、最近読んだもの。





第一巻に続いて、早速二巻も読みました。
第三巻に向けての予習終了です。

寒い中寝ていて、
道路に凍りついちゃったワンちゃんが、かわいくて・・・
荒川さん、犬好きなんだなあ。
このマンガの良い所は、彼女の愛情が隅々にまで満ちている事。

文句なしに楽しく面白く読めました。
ただ第一巻との差を付けるために、星4つ。☆☆☆☆





1995年に書かれた別冊が元になっていて、
2012年に改めて文庫として出版された本。

ウォーラーステイン」なんて久々に名を見たなと、
懐かしく読ませてもらいました。

特に第6章の「統一権力登場の世界史的意味」は素晴らしい。
長崎、琉球対馬蝦夷の「四つの口」という捉え方、
参考になりました。
これによって鎖国に関する印象が一変します。

こちらも星4つ。☆☆☆☆