「3年生になると必ず活躍するんです」






甲子園を目指す高校球児たちが、
部の決めごとであったり、監督などの勧めであったり、
自主的であったり、理由は様々だが、
自分の字でノートや日誌をつける。

それらは監督やチームメイトに見せたり、
自分自身のためだけであったりする。

そんな数々の野球ノートの紹介本であります。

深い内容とは思わないが、
読み進めるといろんなヒントが潜んでいて、
非常に興味深かった。


特に、ある顧問の先生の言葉は、実に興味深かった。


不思議なんですよ。

いい野球日誌を書く選手って、
3年生になると必ず活躍するんです。

秋や春はメンバーに入っていなくても、
最後の夏が近づくといきなり打ち始める。

なんででしょうかね、不思議ですよね。



あたしゃこれに感動してしまった。

野球ノートに限らず、良い文章を書こうと思ったら、
自分の頭で考えなければならない。
考え続けなければならない。
それが長い目で見て、野球の結果にも繋がる!

文章を書くのも、読むのも好きな私にとって、
不思議というより納得であり、とても嬉しい公式でもあります。

不祥事とかいろいろ報道されるし、
プロでも通用する選手が特に注目されたりもするが、
結局のところ、高校野球ってのは9割以上は教育であってほしい。

高校生が、自分の言葉でノートをつける。
100%誰にでも効く魔法ではないだろうけど、
伸びかかっている芽をぐんぐん成長させる肥料のような効果を、
きっと持っているに違いない。

そう思うだけで、妙にあたしゃ嬉しい。
読んでヨカッタ。星4つ。☆☆☆☆