古墳など古代関連の読書


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このところ古墳づいております。

前回、こんな事を書きました。

以来、数冊を読了。
こんなに知的好奇心をくすぐられる分野だとは知らず、
「オモロイなぁ」と感心しきりです。

私の中できっかけとなったのは、
大阪府高槻市今城塚古墳に立ち寄った事。
上記写真は二枚とも、その今城塚古墳。
まず間違いなく継体天皇のものとされる古墳です。


大きな古墳の多くは宮内庁が管理していて、
中に入れず、周囲を歩くくらいしかできない。
近畿の場合は、照葉樹林に覆われていて、
多くは景色としても単調です。

だから「古墳はつまらない」という印象だったのですが、
今城塚古墳は公園として中にも入れてのんびり出来るし、
子連れの家族なんかがシートを広げてたり寛げる雰囲気だし、
併設される歴史館の展示なども素晴らしいし、
私にとって初めて「行って良かった」と思える場所でした。

もっと全国的にも観光客が来るべき場所ではないか、と。





著者は、NHK大阪「今城塚古墳」プロジェクト。
2004年の出版。

本書を読み終えて、もう一度行ってみたくなりました。
NHKスペシャルの映像も見てみたかったな。

一般視聴者向けに作られた番組であり、本書ですから、
古墳について詳しくない人間にもとても分かりやすかった。
そして、発掘に携わる人たちの興奮が伝わって来て、
ワクワクさせられました。
家形埴輪と、伊勢神宮との共通点とか、素人ながら驚かされましたし。

私にとっては星4つであります。☆☆☆☆
そして、もう一度読んで、内容をきちんと整理したいと思ってます。





副題「認知考古学からみる古代」

これまたとっても面白かった。
当時の人たちにとって、墓とは、古墳とは、を考えていきます。
弥生時代の墓と、古墳時代との違いを比較できるだなんて、
考古学って凄いんだなあ、と私などは感心しきり。

そして、本書は最後に世界史レベルでの巨大古墳の位置づけを考察し、
歴史の面白さ、不思議さを圧倒的な力で教えてくれます。

星5つ。☆☆☆☆☆

これは時間をおいて、もう一度読むべき本かも。
正直、現在の私の能力では未消化の部分が多すぎるもので。





本書を読んで、古代の「道」のイメージが一変しました。
幅30mのが発掘されているだなんて、想像もしてなかった。
この本でも改めて、考古学って凄いなって、大感心。

星4つ。☆☆☆☆