明日からは誰に憧れ生きようか


◎「明日からは 誰に憧れ 生きようか」



 高倉健さん逝く

映画をほとんど見ない競馬好き人間なので、
主たる彼の記憶というとJRAのCMになります。

Youtubeに幾つかアップされてますね。
1993年の作品らしいから、ベガが勝った桜花賞だ。

画像がはっきりしないけれど、
私が大好きな作家のお一人である山口瞳氏の顔も見える。
一番競馬に夢中だった時期だし、本当に懐かしい。

裕木奈江さん・・・いたなあ、そんな女優さんも。


 高倉健公営ギャンブルのCMに起用した事について、
「ヤクザのイメージが強い彼を使うのは問題だ」
みたいな投書を新聞で読んだような記憶もある。

他人の愚かな言動は、長く頭に残るもの。
自分のものならすぐに忘れるが。


 有名人の「死」に関連して、
不謹慎ながら、今、とっても熱くなっているのが、
大ベストセラー「殉愛」のアマゾンレビュー。

数日前、何気なく一つ二つコメントを読んだら、
ハラハラドキドキ止まらなくなっちゃいました。
まとめサイトも含めて。

いくら秋の夜長だからって、この面白さは反則ちゃう?

どんな結末になるか知らないけれど、
きっとこれは忘れられず記憶に残る事だろう。


 レイルウェイ・ライターの種村直樹氏も亡くなられた。

鉄道ファンではないが宮脇俊三氏が好きで何冊も読み、
その流れで種村氏の作品も幾つか読ませてもらった。
図書館では、同じ棚に並んでいる場合が多かったので。

宮脇氏の著作を読むと共に旅をしている気分になり、
種村氏のだと共に旅行をしている気分になる、
といった感じだったろうか。

忙しい旅行は、自分でするより、
他人がやっているのを読むのが一番。


 私が本当に感謝をすべきなのは、
福田みどりさんなのだろう。
司馬遼太郎夫人である。

彼女の存在なしに司馬作品があり得なかったのだとすると、
いくら感謝しても感謝しきれぬ思いです。


安らかにおやすみください。