知るが好きだから人間やっている



◎「知るが好き だから人間 やっている」


この所、縄文時代関係の本をよく読む。

図書館で適当に目に付いたのを借りているのだが、
面白い本の比率の多さは、
他の時代より圧倒的に上ではなかろうか?


が・・・、出たぁ! ハズレ本!!

先週辺りから、いろんな面でツキの無い私なのだが、
縄文関連本でもついに大外れを引いてしまった。

私が主として読むのは、一般向けの文章です。
論文ではない。

だから著者が、縄文時代について語り論じた上で、
「それと比べて現代社会は・・」と
軽く文明批判・現代への問題提起で終わる場合はよくある。
読み手として納得・共感するかは別だが、
エッセイとしては常套手段だし、素直に受け入れる。

しかし、「大外れ」本は、
現代日本を批判するために、
縄文時代の既存研究をつまみ食いで利用している感じ。

おいおい!
縄文時代って、そんなに理想的社会やったんか?

こういう本を書く方の文章を読むと、
好奇心がないのだな、知的探究心がないのだな、と思う。

現代社会には明暗いろいろな面がある。
縄文時代にだって、さまざまな面があったはずだ。
そこに共通点や、相違点を見出すのが面白いのにな。

現代はどす黒く、縄文時代はパラダイスと決めつけたら、
そりゃあ悩みなき文章がすらすらと書けるだろう。
でもそこから何が生まれるんだ?


以上、自戒を込めての愚痴でした。