ガンピの花
今月のはじめ頃、「ガンピ」という記事を書きました。
あれから季節が進み、6月近くなって、
黄色くて可愛い花が咲いていました。
見られてよかった。
ところで、前回、近くにガンピ和紙の産地があるにしては、
ガンピの木が少ないようだ、と書きました。
今回、改めてこの木の花を探しに歩いて、
一つ気付いたことがあります。
ワタシがガンピの木を見つけたのは、
上層木のほとんど無い、日当たりのよい尾根地でした。
この低木が生える第一条件は、日当たりなのかもしれません。
何度もこのブログでは話題にしてきた事ですが、
明治頃まで、六甲山系はハゲ山状態だったそうです。
それが、砂防工事や、燃料材の利用が無くなったことで、
六甲山も照葉樹を中心とした高木が多い山に、
つまり下層植生にとっては日当たりの良くない山になってます。
ガンピ和紙がたくさん生産されていた頃は、
今より高木が少なく、ガンピが育ちやすい環境だったのかも。
だから多分、前回の、
「採集し過ぎた結果」減ってしまったのか、
は間違いなのでしょう。
むしろ逆に、人間が木を切って、
利用すればするほど、
ガンピにとっては生育しやすい環境になったのでは?
改めて、森林ってのは面白いのです。