ナラ枯れ



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※本記事は、兵庫県のサイトを参考に作りました。



 お盆某日、宝塚市内の東六甲の山並みを見て。

「?・・・紅葉?? まさかね」

幾分涼しい日でしたが、
ハゼノキにしたって、まだ先でしょう。

これはもしや、「ナラ枯れ」!
頻繁に通っている森での事ですし、観察することに。



 場所は、宝塚市甲子園大学付近です。

近づいてみると、コナラの木が真っ茶色。

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ピントが合って無くて申し訳ないですが、
根元は木の粉だらけ。

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どこから木くずが落ちているかと幹を見ると、
小さな穴が見つかります。
その下には木くずだまりが。

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ア.7月下旬頃から9月上旬頃に、紅葉したように突然葉が赤くなる。
*紅葉が始まる前に被害木を把握する必要がある。

イ.被害木の根元付近に、穿入により発生した大量のフラス(木屑等)が見られる。

ウ樹幹の大径部(高さ2~3m程度)にφ2.0mm程度の穿入痕が多数みられる。
*カシナガの密度が多くなると樹幹の高い位置でも穿入する。

エ.大径木や老齢木が被害を受けやすいと言われている。



上記リンク先の「ナラ枯れ被害木の見分け方」の表をコピペしました。
ア、イ、ウ、エのすべてに当てはまります。
間違いなく、「ナラ枯れ」と判断できます。


また、ざっと見た感じ、大径木だけではなく、
若そうな細い木でも被害を受けているのがありました。

そして、上部に枯れが見られなくても、
根元を見ると木くずが落ちている例も複数ありました。

相当深刻のようです。



 頻繁に通っている森なので、
今まで気付かずにいた自分が恥ずかしい。

宝塚市では2年前の平成25年に初確認とのこと。

我が目は節穴でありました。
改めて。



 現状を見ると、この辺りのコナラは、
近い将来無くなってしまうのかも。
それくらいの勢いを感じました。

個人的には、愛着を感じる木なので寂しいですが、
遷移の進行により、ここが常緑樹林になるなら、
仕方ないと受け入れます。

でも上記サイトには、
シラカシも被害を受けると書いてある。

このコナラの森のちょっと上には、
ウラジロガシを中心とした森があります。

コナラだけでなく、他のカシもやられてしまうとなると、
被害後の植生が私には全く想像できません。

ある木にとってのピンチは、
他の木にとってのチャンスにもなるはず。
恩恵を受けるのは、何なのだろう?



 長い目で観察して行きたいと思います。