山道のドングリから
樹と森についての本を読むと、
次の様なことが書かれている場合がある。
巨樹・古木が、
例年以上に大量の実をつけて驚かせたあと、
しばらくして枯死してしまった、と。
樹が自らの死期を知り、
次世代候補をたくさんバラ撒くというのは、
科学的に証明されているのかどうか知らないが、
当然あり得るように思えます。
さて、今、ここ宝塚市の山では、
8月に「ナラ枯れ」記事を書いたとおり、
多くのコナラが枯れつつある。
先日、被害が顕著な森の山道を歩くと、
足元にたくさんのドングリが落ちていた。
生き残ってるコナラの木たちは、
必死になって次世代を残そうとしている様に見える。
私は、上記エピソードを思い出し、
ちょっとホロリとなりました。
・・・でも、冷静に振り返ってみよう。
昨年はどうだったっけ?
今年のドングリの量が断然多い、
と自信を持って言い切れたら良いのだが、
「覚えていない」が正直なところ。
被害は昨年から始まっていた可能性があるので、
一昨年より以前と比較するべきなのかも。
でも、2年前の状況なんて、さらに記憶にない。
数か月前の記憶すら、あやふやである。
ナラ枯れの被害実態に関しても、
8月より進んでいるのかどうか、
私の目は節穴なので、よく分からぬのです。
この4月だったと思うが、
「今年は毛虫が多いのではないか?」と、
記事に書いた記憶がある。
しかし、季節が進むにつれ、
あの記事は無かったことにしたいと
思うようになっている。
その後の観察から、
特に虫が多いという傾向は無かったと思うし。
私が勝手に書いていることは、
ほとんどすべて「○○な気がする」レベル。
その限界がやっぱりありますね。