ぶら下がる幼虫について




このブログもずいぶん長い。

何年か前に、
春、木の枝からぶら下がる幼虫について、
何の為だろうかと、書いたような記憶がある。

天敵だと思われる鳥に対しては、
目立ってしまって、パン喰い競争のパンみたいで、
危険極まりないだけではないか、と。
ちょうどツバメが多い季節でもあるし。


で、「フィールドの生物学」シリーズの中の、
「クモを利用する策士、クモヒメバチ」を読んでいる途中なのだが、
そこに大きなヒントがありました。

クモも時々、糸で枝からぶら下がるが、
それによって蟻からの攻撃を避ける効果があるのだと。

なるほどなあ・・・

チョウやガの幼虫にとっても、
アリは相当な脅威だろう。

細い糸でぶら下がることによって、
アリから逃れることが出来るなら、メリットは大きい。

それによって、鳥に狙われるデメリットがあるだろうけど、
メリットの方が大きいから、
あれだけたくさんの幼虫がぶら下がって、
山歩きをする私などに迷惑をかけることになるのだろう。

完全に証明されているのかどうかは知らないが、
取り敢えずは、腑に落ちたって感じです。

このシリーズの本に、感謝。