雑々と六甲山系のこと




これまでの記事のフォローです。


◎甲山がはげ山だったことについて。

昭和21年に山火事があり、
昭和38年の写真でもはげ山状態だった事について、
調べてみるとの記事を書きました。

が、結局、よく分かりませぬ。

辰巳信哉「かくて緑は残った:甲山森林公園の歴史」
という本が2002年に出ていて、
これを読めば解決すると思ってたんです。

22年から23年にかけてマツの植林が行われたけど、
20年経ってようやく回復しつつあるが、それでもまだ、
との文章はありました。

マツなら、20年経てば樹高10mにはなるはず。

ボヤ程度の火災は、当時よくあったようだし、
そのせいなのでしょうか?

他の本もちょこちょこ読んでみて、
あまり深く掘り下げても無意味かなって思いました。


兵庫県治山林道協会編「六甲山災害史」ってのも読みました。

思い出した事。

かつて、六甲山系の某山について検索したところ、
「山中で石垣を見つけたが、城跡ではないか」
との、そそっかしい書き込みを見つけた事がある。

六甲山中、歩けば石垣は至る所にある。

うっそうとした森林内にもあるから、
騙されてしまうのだろうが、
つい100年前まで六甲山地は広範囲にはげ山化していて、
植林のために石積工などが行われた。

このような本さえ読んでいれば、
間違いは起こらないのだけど、
まあ手にする人は少ないだろうなあ。

少なくとも、現在の六甲山の自然は、
人間が相当に手を入れた結果であることを、
忘れてはならぬのです。


◎コナラの樹液酒場について

樹液を舐めにくる昆虫がいなくなり、
ずいぶんと臭いがするようになってました。
発酵臭とは違うような気がします。
腐敗臭に近いような・・・