「さらにわかった! 縄文人の植物利用」






雨のおかげで、
読書のはかどる週末ではありました。

前作「ここまでわかった!」がとても面白かったので、
借りてきた一冊。

前作ほど、栽培に関する記述が多くなかったのは、
私としては残念だったけど、
全体的に新鮮で興味深く読めました。

編みかごのような編組製品が、
本書のメインで、
現代のバスケタリー作家の方々の参戦により、
復元実験が行われる部分が読みどころ。

発掘された籠などに使われた植物素材の同定が進み、
それを使って実際に試行錯誤しながら復元していく過程は、
頭だけでなく、手先で縄文時代を体験していく感じで、
不思議なくらいわくわくさせられました。
これって私だけの感想でしょうかね。

また、最近、いろいろと出版物が出されている、
鳥浜貝塚や東名遺跡について、
その概要が丁寧に書かれていて、
個人的には有難かった。

このシリーズ、また次がいつか出てくるようです。
ほんと、日進月歩で分かることが増える縄文時代について、
素人の私が最新情報をチェックするのは大変。
でもそれだけ価値のある中身ばかりなので、
今後も楽しみは尽きません。

こういう本があれば、
長雨もまたよし、でしたよ。