ウメノキゴケ



イメージ 1

イメージ 2



何度か書いてきたことだが、
山歩きをして、いろんな生き物たちを見るが、
地衣類ってのはとても悩ましい存在である。

分かりやすい入門書は少なく、
素人には同定は非常に難しい。

「生態系」という視点からしても、
他の植物などの生き物と、
どんな関係性があるのかイマイチよく分からない。

そんなこんなで、視界には入っていても、
注目はしない存在、それが私にとっての地衣類です。


そんな地衣類が、お正月には晴れの舞台に登場します。
門松のウメノキゴケ。


ま、青々としたクロマツマダケ
真っ赤なナンテンの実の中で、
とっても地味な存在ではありますけどね。

そして、全ての門松に入っている訳ではない。

私の勝手な見方ですけど、
ショッピングセンターなど派手な場所での門松には少なく、
神社など伝統を重んじる所のには入っている様な気がする。

大きな和菓子屋さんの店先の門松には、入ってました。

某ラブホの門松にも入ってましたよ。
ちょっと笑ってしまいました。


それにしても、日本全国でいうと、
もの凄い数の門松が作られるのだから、
大量のウメノキゴケが年末に必要になる筈だ。

我が身近では、ソメイヨシノの古木の幹によく見られる。
しかし、門松に使われるような、
細い枝につくウメノキゴケって、あんまり見かけません。

どこかに、
門松用ウメノキゴケを専門的に作ってる場所があるのだろうか?

地衣類だし、成長が早いとは思えないし、
結構、大変なのではないかと思う。

普通、こういう地味な物の場合、
「どうせ中国からの輸入でしょ」
なんて思ってしまうのだが、
大気汚染に弱いらしいからなあ。



ちなみに、先の年末、近所の山でウラジロを採って、
正月飾りにつかいました。

私が歩く範囲はウラジロだらけなのですが、
これもちょうど良い大きさのを探すのは難しいし、
虫に食われり、破れていたりで、
美しいのを見つけるのも面倒だった。

正月飾り用のウラジロも、
どっかで専門的に作ってるんかなあ?