矢部太郎「大家さんと僕」



矢部太郎「大家さんと僕」というエッセイ漫画を読んだ。

台風情報をラジオで聞きつつ、
一気に読みました。

昨年発売で、大評判となり、
賞も取り、売れまくってる本であるし、
今さら私ごときが書くようなことはないんだが・・・

感想は、面白かった、です。
それに尽きます。

私は、山口瞳向田邦子らのエッセイが好きで、
彼らの書が価値観の核を作ってくれたように思っている。

若いころに第二次世界大戦、敗戦、戦後、
を経験された世代の方々になります。

本書の大家さんは、終戦時に17歳。

私が憧れた文章家たちは、
ほとんどがすでに鬼籍に入られているが、
大家さんの言動からは、
彼ら、彼女らの匂いがするんです。

なつかしさやら、頼もしさやら、
いろんな事を感じさせてもらい、
なんだかとっても嬉しい一冊でした。

特に「マクベス」のくだり、
涙が出そうなくらい面白かった!