アシ、ツルヨシなど(武庫川流域にて)



※以下、整理のための長文です。
写真も、古いのが混入してます。悪しからず。



わが近所の武庫川

私がぶらぶら自然を見ながら歩くのは、
宝塚歌劇場辺りから、
西宮市と尼崎市北部を結ぶ甲武橋辺りまで。

護岸が整備されているので、
ところどころでしかないが、

ツルヨシが生えている範囲内です。


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支流の逆瀬川のツルヨシ


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武庫川のツルヨシ


図鑑には、
大きな川では上流にツルヨシ、下流にアシ(ヨシ)が多い、
と書かれている。

武庫川西岸では、
仁川との合流点よりもう少し下流から、
アシが出るようだ。

何しろ、近づくのが面倒な場所もあるし、
詳細には確かめていない。

東岸では、アシがあるのは、
自動車学校の近くくらいまでだろうか。


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甲武橋より少し南のアシ
6月の写真です。

先週、この場所に行ったら、
台風による増水の影響だろうか、
ボロボロになっておりました。

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アシ
穂を出してるのも、数本だけありました。


アシとツルヨシの違いは、
地下茎のアシと、
地表を這う匐枝のツルヨシ、ということになる。


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ツルヨシの匐枝


しかし、こうやって分かりやすい匐枝がありゃいいが、
見えにくいのもある。
泥をかぶっていたりするのもあるし、
そもそも水際の根元をチェックするのは厄介。

簡易な見分け方として、
茎が紫色ならツルヨシ、としてしまう手もある。
アシは緑色。

でもこれ、100%確実ではない。
緑色が目立つツルヨシもあるし。


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ツルヨシ



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アシ


近づけるなら、葉舌を見る。
毛状のがあれば、アシ。
なければ、ツルヨシ。

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アシ

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ツルヨシ


本当は植物そのものの大きさで見分けられるはず。
アシは3mくらいになるが、
ツルヨシは2mくらい。

でも草刈りが頻繁に入るので、難しい。

今の季節なら、
小穂の大きさでも見分けられるが、
高さ2mのところにあると、
手が届かなかったり・・・

ま、これらいくつかを組み合わせれば、
両者を間違えることはないはずだ。


せっかくなので、
先日、コメントで頂いた、
オギとの違い。


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オギは、葉が細長くて、
中央の葉脈が白く筋になります。


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ツルヨシ
幅広で、相対的に短い。


さて、そんなツルヨシに関して、
最近気になるのは、
セイバンモロコシがどんどん増えているように見える点。

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セイバンモロコシは、小穂が赤茶色なので、
違いは見ればすぐに分かります。

アシもツルヨシも、
草刈りに強いとされていて、
それは間違いないんだろうけど、
よりセイバンモロコシの方が強いように思えるんだが、
どうなんだろう?

逆瀬川でも、ツルヨシと拮抗している場所が結構あります。

また、草刈りに弱いとされる、
オギの生息場所を奪っているんじゃないかなって、
心配にもなったり。

ま、今後もぶらぶらと散歩しながら、
いろんな植物たちのせめぎ合いを見ていきたいです。