トキリマメ



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色づいた葉を求めて森の横を歩くと、
道の柵にひときわ目立つ赤いものが。

てっきり紅葉と思って近づくと、
トキリマメの実でした。

珍しいものではないけど、
ここまで毒々しいくらいに赤いのは
はじめて見たような気がします。

マメ科の植物って、
身近に種類豊富にあるけれど、
実は基本的には地味な外見ですよね。

色が目立つのって、
このトキリマメと、タンキリマメと、
他にありましたっけ?

こうやって色で目立たせているということは、
普通に考えれば鳥などに
種子を運んでもらいたいからなのでしょう。

でも、裂開したトキリマメの実を見ても、
鳥にとって食べる部分は無さそうな・・・

そして、冬になっても、けっこう種子が残ってるのを見かける。

どうやって種子散布してるのか、
どこかに情報ありませんかね?


イカチという木がある。マメ科の高木。

正確には、「あるらしい」だ。
私はちゃんと見たことがない。

実に含まれるサポニンを石鹸のように利用するため、
昔は人間の手によって植えられたそうだが、
今ではそんな利用も少なくなり、
木自体も減っていると聞く。

ある本で読んだのだが、
このサイカチの種子散布者が自然界にはいないらしい。

いや、かつてはいた。

いたからこそ、日本にこの木は存在する。

なんとそれはゾウだった可能性があるそうだ。

日本にも、約2万年前までは、ナウマンゾウがいたのだ。

ナウマンゾウが絶滅し、種子散布者が不在となったのち、
人間が利用のために植栽するようになり、
この木は生きながらえる事ができた。

しかし、今現在、人間がこの木を植えなくなっている。
さあどうなってしまうのだろう?