2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

客は老人ばかりで赤字(「草競馬流浪記」を読む5・紀三井寺)

紀三井寺競馬について、多くは書かれていません。 この紀行文が書かれた後の昭和63年に廃止になってますし、 「客の入りの悪い、赤字の競馬場」という言葉が 近い将来を現しています。 他の競馬場とローテーションを組んでおらず単独の開催なので、 頭数も…

野に遺賢・吉田勝彦(「草競馬流浪記」を読む4・姫路)

姫路競馬では、馬や競馬場そのものより、 人に興味を覚えたようです。 何より実況アナ・吉田勝彦。 この吉田さんの実況放送は、落ち着いていてとても上手だが、 レース展望の聞き役も、テキパキして過不足がなく、 まことにいい感じだった。 吉田勝彦さんの…

官僚的な馬産地競馬(「草競馬流浪記」を読む3・水沢)

第二章は、岩手県の水沢競馬場。 特に面白い内容はなかったので、 気を引いた部分だけ、抜書きします。 ●翌日の競馬新聞が発売されない。ノミ行為防止の為らしい。 ●スタンドが驚くほど整備されている。美しさは日本一だとか。 喫茶店や食堂は、町中のそれよ…

私のお墓の前で 糞をしないで下さい♪

私のお墓の前で 糞をしないで下さい♪ 「千の風」、紅白以来、 至るところで耳にするようになりました。 とても素晴しい曲で、最初は素直に感激していましたが、 何度も何度も聴いていると、替え歌を作りたくなるのは、 どういう精神構造なんでしょうね、我な…

美少年アンカツ登場!(山口瞳著「草競馬流浪記」を読む②)

さて、今回から、この本をじっくり読んでいきます。 第一章は笠松競馬。 内馬場に田んぼと畑があって、墓もあって、羊も飼われている、 そんな牧歌的な風景の紹介も面白いけれど、 何よりも現在の私たちにとって興味深いのは、 若き日のアンカツが出てくるこ…