瞳氏本を買い占める男あり(「草競馬流浪記」を読む24・金沢)

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この本の中で、一番面白いのがこの金沢の章。
山口瞳に詳しい人なら、
「倫敦屋」という酒場と、その大将が記憶にあるはず。
彼が万馬券を外したり、当てたり、大活躍。

買っているはずの万馬券を何故だか買っておらず、


  そのうちに、倫敦屋、両掌で顔を覆って、
  「クォーッ!」
  よよとばかりになくのである。
  「このまま死んでしまいたい」


この倫敦屋が、翌日、離れ業で万馬券を的中。
後に電話で、


  「あのイ鮗茲辰討い燭蕁↓きΔ魄賈鉧澆惑磴┐燭里法クーッ!」


倫敦屋さんの存在がなくても、金沢競馬がたいそう気に入ったよう。
その理由を、


  ゞチ?呂亮舛高いこと
  馬場の整備の良いこと
  H崛箸僚室
  ぞ貽發離ッズは最後まで消えない
  ゴ超の良さ
  Ε好織鵐匹糧?錣覆襪海
  Фデ詫汁杙罎僚室
  ┘譟璽垢公正に行われていること

  
と挙げられていて、公営競馬のベスト3にも入れられています。

現在でも、この条件は続いているのでしょうか。
他の公営場と違って、
金沢競馬は存廃の話題を聞かないように思います。