落馬・落馬・落馬・落馬・・・(「草競馬流浪記」を読む26・三条)

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第三コーナーに危険な箇所があって、
そこを改良したら、裏目に出て、滑るようになってしまったとか。

そんな時に訪れた瞳先生は、落馬の嵐を目の当たりにされて怒る。


  「おい、都鳥君。『フォーカス』のカメラマンを呼んでこないか」
  「三コーナーでカメラを構えるんですか」
  「冗談じゃないよ。これは社会問題だ」
  僕、額に青筋が立っているのが自分でも分かった。


三日目のこと。


  「もし、今日落馬があったら、競馬を中止にするつもりだったんです」
  温厚な矢口進さんが、後になって重大決意を語ってくれた。
  そうなれば騒動になる。
  僕は、落馬による開催中止という例を知らない。


まあこの時は特殊事情があったのでしょうけど、
根本的にも、危険なコースだと瞳先生は指摘されています。
もしそれが本当なら、この競馬場が廃止されたのは良かったのか。