風と空ありて日本の山となり

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◎川柳「風と空 ありて日本の 山となり」(甲山百景23)






この12月、ある小さいコンサートに行きました。

そのアンコールで「千の風になって」の演奏が始まったら、
こちら観客席からも声が上がり、
最後には大合唱になって、
心動かされるフィナーレになりました。

歌詞をほとんど憶えていない私は、のけ者でしたけど。

見ていると、ある程度の年齢の女性の方々は、
ほとんど全員が歌えるようですねえ。驚きましたよ。



そんな彼女らの横顔を見ていて、
思い出したのが「ここに幸あり」です。
ある年代の日本女性にとって大きな意味を持つこの曲を、
演歌よりのカラオケ・スナックなどで、
合唱しているシーンを何度か見たことがあります。


  ♪きみを頼りに 私は生きる
   ここに幸あり 青い空


他のどんな曲より、心のこもったコーラスでした。

ここに幸あり」に勇気づけられて人生を送ってこられた方々が、
今、人生の終わりも意識するようになって、
千の風になって」を口ずさんでいるのかな、
そう繋げて考えてしまうのは短絡的すぎるでしょうか?



それにしても、
日本人って、「風」や「空」が好きなんですねえ。

私自身、川柳にしょっちゅう登場させてしまっております。
何度使っても手垢がついたような気がしないし、
空も、風も、大らかに許してくれるよう。

来年も、使い倒すんだろうなあ。



で、長い前振りではございましたが、
本年最後の記事は、やはり甲山です。

兵庫県西宮市甲山森林公園からの眺め。

落葉樹が葉を落としたために、
このように見えるようになりました。

この百景も、山より、
空が主役なのではないかと思ってしまう事がたびたびです。



来年も、いい空が見られますように。
心地よい風が吹きますように。