甲山百景31・悲しい記憶も<その②>

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明日は1月17日、今年は十三年目。

甲山周辺でも被害がありました。
特にひどかったのが甲山東側の仁川百合野地区の地すべり。
家屋13戸が押しつぶされ、死者34人。
あの震災における土砂災害の中で、最悪の被害です。

ここは地震直後に大きく報道されました。
悲劇の地とは意外なほどあっけないもので、
どう想像力を働かせて映像を見ても、
それまで普通に家庭があった場所とは信じられなかった。

跡地の現在の様子です。

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「仁川百合野町地すべり資料館」も出来ています。
先日行ったら休館日でしたが。

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ところで、これは純粋な天災とは言えません。
地滑りは過去の盛り土で起きたからです。

責任の所在など、安易なことは書けないけれど、
天災時に、中途半端な人工環境が凶器に変わる事は重大な教訓です。

この教訓、ちゃんと守られています?

いい加減に作られた家屋や高速道路が残ってません?
今でも作られてません?

鎮魂とは、記念碑を作ることではないからね。