梅雨空も昭和の香り北条線
◎川柳「後悔を 踏み付けて行け ミニ私鉄」
関西を代表するローカル私鉄と呼べるでしょう。
似たような条件に思える近くの「三木鉄道」は、
数年前に廃止になっています。
だから失礼ながら北条鉄道も危ないかもとの理由で、
乗っておくことにしました。
が、しかし、乗ってからすぐ、お腹の調子が・・・
止まるのは小さな駅ばかりで、お手洗いがありそうにないし、
一度降りてしまうと次の列車まで一時間待たなきゃならないし、
脂汗でガマンの22分間の小旅でした。
ま、よくある事ですけどね。おほほ
往復したので、帰りに楽しませてもらいましたよ。
「りーん、りりーん」
この小さな鉄道をなんとか愛される存在にしたいとの努力でしょう、
車内網棚に、スズムシの虫カゴがあって、
とっても透き通った声が響いていました。
ささやかながら、このセンス好きです。
車窓に広がる雨の田園風景も、心が落ち着きます。
深い緑の山の、この地域特有の小生意気な鋭角さも、嬉しい。
これまたローカルで時間のかかる電車に乗って帰って来ました。
◎雑俳「梅雨空も 昭和の香り 北条線」
いろいろと昭和を感じさせる所がありました。
「昭和くささ」ではなく「香り」にしているところが、
好感度の高さに繋がっています。
清潔感とか、機能性とか、土台は平成なんですね。
◎雑俳「北条の 列車の子分 赤とんぼ」
駅横に、竜野の醤油を使った煎餅が売ってたので買いました。
竜野というと、赤トンボを連想します。
もちろん季節的にまだ飛んでいませんでしたが、
このミニ鉄道の上を、列車を追うように赤とんぼが飛ぶ時期もあるはず。
見たい。