平野伸明「身近な鳥の図鑑」

イメージ 1


こういう本が好きなのです。

「図鑑」というのは、手元に置くだけでワクワクします。
それは子供の頃から変わりません。

ただ、私が子供の頃と比べると、
図鑑の方がより魅力的に変わってくれました。

当時の図鑑の絵や写真は、
良かれ悪しかれ「標本」的だったと思います。

それが、昨今のこの手の本では、
写真がとっても良くて、鳥が生き生きしてるんですね。
可愛かったり、精悍だったり、必死だったり、楽しんでたり。

それに加えて、文章がいい。
かつての図鑑の説明調は薄くなって、
著者本人の感動が素直に表現されていて、
読み物として共感できるんです。

珍しい鳥を見た、思いがけぬ狩りの技を見た、
かつてはたくさんいたのが減ってしまっている寂しさ、
思わずほほ笑んでしまうような仕草に出会った、
などなど、読んでいると自分の心も野外に飛んでいくよう。

なんとも豊かな読書の時間を過ごさせてもらいました。深く感謝。


ま、この本に限りませんが、
最近の生物の本は面白いのが多いです。質が高い。

ブログの世界も同様です。
自然好きな方の写真たっぷりの記事を拝見させてもらうと、
これは「日本の宝」だと、つくづく思います。
いや「地球の宝」と言うべきか。

ブログの記事が未来永遠に残るとして、
100年後の自然好きが、どんな気持ちでこの記事を見るのかな、
そう思うと現在の私もワクワクしてきちゃいます。

インターネットの最大の効用は、ここにあるのだと信じています。