尖閣で七たび捕え放すのさ

◎川柳「尖閣で 七たび捕え 放すのさ」



昨日、時事への関心低下って書きましたけど、
せっかくなので尖閣の件について、思った事など。

随分前になりますが、
私は陳舜臣氏の中国歴史物の本が大好きで、
いろいろ読んで楽しみました。
細かい内容はもうすっかり忘れてしまってますが、
特に諸子百家の時代の数多くのエピソードは面白かった。

それを思い返して考えるのだが、
粗暴な国が隣国の土地や資源の横取りを試みるのは、
古くからよくある問題なのである。

中国の故事来歴を丹念に調べれば、
それが結局は愚かな事であるとたしなめたり、説得したり、
もしくは嘲笑ったり、恥をかかせる先例があるんじゃないかなあ。
特に、春秋・戦国の時代には。

政府の外交レベルはともかく、新聞などのマスコミは、
相手の国の歴史を利用しての言論ってのが、
知的で面白いと思うんだけど。


で、本日の川柳。
三国志ファンならすぐに分かるでしょう。
そう、諸葛孔明が南蛮王孟獲に対して行った、
「七たび捕え七たび放つ」の事です。

帰国した船長が、また尖閣で漁をすると言ったそうですが、
それに対して日本はこれを持ちだしたら良かったのでは?
ヒーロー気取りのあの人、真っ赤になって怒るに違いない。