変則で名をなす人の顔の良さ

◎川柳「変則で 名をなす人の 顔の良さ」



昨日に引き続き、野球について。

今季のタイガースに、
一二三くんという高卒ルーキーが入ってくれました。
まさか一年目から期待している訳じゃないけど、
長い目で見て、とても楽しみにしております。

何故なら、私、変則投法のピッチャーが好きなんです。

最初に好きになったピッチャーは、
アンダースロー山田久志もカッコ良かったし、
高橋直樹松沼博久足立光宏なども印象に残っている。
野茂英雄だって、変則ですよね。
打者だけど、王貞治イチローだって変則。
みんな大好きです。
見ていて本当に楽しいですもの。

何故、妙に彼らに魅かれるのだろう?


昨日著書を紹介した村田兆治さんも、
マサカリ投法と呼ばれ、変則だったと言えるでしょう。

入団後、なかなか芽が出なかった彼。

このままでは
せっかく入った憧れのプロ野球界から引退しなくてはいけない。

どうすればいいか、日々試行錯誤しながら練習に取り組んだ。

そういった試行錯誤を経て、
まさかりをかついで振り下ろすような現在のフォームになった。

まさかり投法を定着させるために、
フォームを固めなければいけない。
ふらつかないよう一日、一〇〇〇回以上は、
右足を高く上げる訓練をした。(←左足の間違いですよね?)

変則であるのは、何かしら当人が考えて工夫した結果なのでしょう。
そして、それをプロで通用するまで持って行くには、
普通の投手以上の努力が必要らしい。

自分で人一倍工夫し、人一倍努力をした結果だから、
そこに魅かれてきたのかも知れません。


90年代のタイガースは暗黒時代でしたが、
葛西稔遠山昭治、御子柴進、川尻哲郎などの変則派がいてくれました。

この10年ほど、タイガースは強くなったけれど、
変則投法のピッチャーが少なくて寂しかったです。
ジェフ・ウィリアムズくらいで。

だからこそ、一二三くんに期待!
もしかしたらプロでは普通の本格派に戻すかもしれません。
でもそれが、試行錯誤の結果であるなら、私にとっても良しです。
何も考えずにずっと本格派であるのとは違い、
サイドにして高校野球で結果を出して、
それでまた元に戻すのは根性がある証拠ですよ。
単に器用だから、ではないと思うので。

また、ファームで長らく日の目を見ない投手らから、
変則化を試みる人がどんどん出てきて欲しいのだけど、
これは勝手過ぎる願いかも知れませぬ。