神戸で歌舞伎を(兵庫散歩)

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京都の南座近くで悲劇的事故が起きたばかりで、
かなり気が重いのですが、兵庫散歩を続けます。

京都で歌舞伎、大阪で歌舞伎、ってのは現在でも普通のこと。
しかし、神戸で歌舞伎、となるとイメージの湧かぬ人が多いだろう。
私も、「へええ」と思ってしまった次第。

大正二年に神戸市兵庫区の新開地に作られた聚楽館は、
東京の帝国劇場をモデルにして建てられ、
歌舞伎や、新劇の興行が行われていたのだそうだ。

Wikipediaによると、

歌舞伎だけでなく新劇の旗揚げ興行も含め、大正期の日本の代表的な舞台、
東京で評判になった物はほとんど聚楽館で演じられたといわれる。

昨日の記事で、「ガラの悪い」と表現してしまった新開地だが、
大正時代には現在では想像も出来ないような雰囲気があったらしい。

ただ、昭和に入ると演劇より、映画館としての利用が中心となる。
神戸の地に、歌舞伎ってのは合わなかったのでしょうか。



写真は、かつて神戸タワーがあった場所。
実は、初代の通天閣よりも高かった。

日本を代表する程の劇場が作られても現在までは続かず、
名所になりうるタワーが作られても、これも続かず。
それが新開地なのです。