兵庫散歩
清盛は、福原に幾つかの邸宅を持っていた。 その内の一つを「雪見御所」と言う。 「雪之御所」や「雪御所」との呼び方もあるらしい。 http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E9%9B%AA%E8%A6%8B%E5%BE%A1%E6%89%80&oldid=30325076 写真は、その跡地と呼…
この時期、改めて水害は怖い。 写真は、1938年(昭和13年)7月の阪神大水害の慰霊塔。 当時の水害による神戸市の被害は、死者616名、 全壊・流失家屋約4,500戸、浸水家屋は約8万戸。 この地域の水害は、一気に来ます。 六甲山から海まで距離…
最近、兵庫散歩の記事の更新が滞っている。 この本をもう一度しっかり読みこんでからでないと、 次は書けないと思うからでありまする。 本書ですが、かつて図書館で借りてざっと読みました。 非常によく書けた本だと感心したので、 買って手元に置きたいと思…
恐らく、歴史・城マニアでないと、 「兵庫城」の名前を聞いた事すらないと思う。 私が説明するより、Wikipediaのリンク先を読んで下さいませ。 http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%85%B5%E5%BA%AB%E5%9F%8E&oldid=41166165 一文だけ引用させても…
兵庫県西宮市の、いわゆる裏六甲にある「蓬莱峡」。 宝塚駅から、バスで10分少々の距離にあります。 風化した花こう岩が、こんな極端な風景を作り出してます。 この一連の記事で書いている兵庫の町や、 神戸市であったり、阪神地域全体もそうなのですが、 …
◎「夢破れ 欲空振りは 皆仲間 それら叶えた 奴も仲間ぞ」(兵庫散歩) 神戸の観光協会には、様々なパンフレットが置いてある。 たかがパンフなれども、なかなか興味深い話題もあり捨てがたい。 とあるパンフの記述。 (平清盛一族は)骨肉の争いを繰り返した…
大河ドラマ「平清盛」に合わせて、 歴史館とドラマ館という期間限定の施設が出来ています。 http://kobe-de-kiyomori.jp/dorama/ ドラマを見ていない私は、歴史館にだけ行って来ました。 展示内容は、私にとって非常に興味深かったです。 でもかなりマニア度…
京都の南座近くで悲劇的事故が起きたばかりで、 かなり気が重いのですが、兵庫散歩を続けます。 京都で歌舞伎、大阪で歌舞伎、ってのは現在でも普通のこと。 しかし、神戸で歌舞伎、となるとイメージの湧かぬ人が多いだろう。 私も、「へええ」と思ってしま…
◎「遠い目で 語る所ぞ 新開地」 神戸の新開地って、 現時点での全国的な知名度はどれくらいなのだろう? ほとんど知られてない、と思う。 少なくとも観光客が来るような場所ではない。 でも大正から昭和の一時期は、 「東の浅草、西の新開地」と言われるほど…
先の三つは上方落語ですが、 江戸落語にも「兵庫」は出てきます。 結構印象的なフレーズなので思い付く方も多いはず。 与太郎さんの「ひょうごの、ひょうごの」です。 早口の上方言葉の最後に出てきます。 あの屏風はなあ、もし、わての旦那の檀那寺が、兵庫…
江戸落語として演じられる場合は、江戸っ子三人が宿屋で騒ぐのですが、 上方では兵庫の若い衆が伊勢参りを終えて、という設定です。 場所は大阪日本橋。 先に記事にした「兵庫船」「明石飛脚」は、場所としての兵庫ですが、 ここでは兵庫の人間が登場します…
「写真俳句と少年移民の俳句とエッセイ」 というブログをされているクリチバの師匠から、 以前、神戸移住斡旋所の建物についてコメントを頂きました。 移民される方が、出港前の数日間を過ごした施設です。 調べると、今ではミュージアムとして公開されてい…
前回は清盛くんだったので、今回はこれ。 左手に弓を持ち、右手には矢ではなく扇。 つまりこれは、平家物語の名シーン、那須与一を一人でやるのかな。 自分で扇を投げ、 素早く背から矢を抜き出し、空中の扇を射る。 本当に出来たら、凄い。 ちなみに、この…
清盛くんです。
先月だったか、朝のラジオの落語番組でこの噺を聴きました。 かなり珍しい演目で、私も桂米朝さんの本か何かで、 存在は知っていたけど聴いたことはありませんでした。 ま、非常に短い噺で、 大坂から明石まで手紙を持って走るという内容で、当然兵庫も通り…
この散歩シリーズ、早く新開地について語りたいのだが、 どうにも難しいのでござりまする。 そこで、今回も脱線編で古典落語ノートです。 兵庫と落語でまず思いつくのが「兵庫船」でしょう。 タイトルそのままです。 いろんな演じ方があるようですが、 西の…
大河ドラマでの集客を期待しての「清盛茶屋」。 http://www.kiyomori.org/?p=30 醤油がなく、砂糖も調味料として使われていなかった時代の、 御馳走をお楽しみ頂けます。 【清盛も食べたか平安の旨味セット】:500円(税込み) 御煎茶と、いかなご、酢昆布、…
本来、先の「天井川」の記事の次は、 「湊川と新開地」について書くつもりでした。 しかし、この兵庫散歩も堅苦しい内容ばかりですので、 ちょっとこの季節ならではの脱線を。 この時期の阪神間から播磨の主婦を狂わすイカナゴでございます。 マスコミでも多…
子供の頃、このような天井川が不思議で仕方なかった。 この写真、もしかして分かりにくいですか? 見えているのは、兵庫県伊丹市を流れる天神川の土手です。 そこを車も通れるトンネルが突っ切っている。 つまり、川はその上を流れているんです。 社会科の授…
この兵庫散歩という一連の記事、 事前から恐れていた事態になりつつある。 どこに向かって、どう終わったらいいのだろう? かつて「甲山百景」ってのをやっていたが、 あれは100枚の写真で終われたし、 100景目をどうするかも最初から決めていた。 と…
ちょっと前に、こんな記事を入れました。 http://blogs.yahoo.co.jp/ichiyasu_ichiyasu/61019613.html 経営困難な神戸電鉄粟生線は、 一の谷の合戦に向かった義経の行軍ルートとだぶる、との内容。 「神戸の歴史」という1975年の本が元ネタでした。 「1…
最近、神戸新聞サイトには、この手の記事が多い。 http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/0004827411.shtml 清盛ゆかりの史跡巡る 神戸でまち歩きイベント NHK大河ドラマ「平清盛」に合わせ、 清盛ゆかりの神戸市兵庫区と長田区の魅力を楽しむ まち歩きイベ…
歴史の町・兵庫を考えると、 どうもボタンの掛け違いのような事が多くて不思議だ。 この清盛塚にしても、そうである。 以前は、清盛の墓だと言い伝えられてきたらしいが、 大正時代に場所を移した際に、墓ではないと判明した。 そんなちょっとガッカリ石塔な…
恐らく全国的には全くニュースになってないと思うが、 「神鉄粟生(あお)線に融資」との地方ニュースがあった。 これにより、廃線が噂されていた粟生線が、延命される。 この粟生線ですが、鉄道ファンならともかく、 近畿在住でも滅多に乗る人はいないでし…
この兵庫散歩という一連の記事ですけど、 実際の散歩というよりは、私の空想散歩であります。 そのイメージを高めてくれるのが、古い絵であったり地図だったり。 前回、「一遍聖絵」の絵を載せたのだから、 当然のごとく今回は「法然上人絵伝」であります。 …
この数日、私の心はトゲトゲとささくれ立っている。 ダービージョッキーは自殺なんてしちゃダメだと、 理不尽な怒りすら湧きあがって来ている。 大好きなレース、心底あこがれる勝ち馬とジョッキー、 それが競馬好きの一年を支えてすらいるのだ。 チクショ、…
最近よく書いている「兵庫散歩」について、 とりとめのない文章で、とは最初に断り書きをしたが、 実はもう一つよく脱線すると書いておくのを忘れていた。 今回は、兵庫散歩・脱線編でございます。 数年前に「歴女」なる言葉がよく聞かれた。 現状はどうなん…
ずっと不思議に思っていた。 今の神戸市域は、いろんな歴史の舞台となってきた。 兵庫津は日本史を代表する港であるし、 平家の福原京もあったし、一の谷の合戦の場でもある。 しかし、「神戸」=「歴史」のイメージは驚くほど薄い。 実物が手元にないので申…
◎川柳「大仏は 医者の言う事 聞かぬ顔」(兵庫散歩) 兵庫大仏でございます。 神戸市兵庫区の最大の観光資源はこれでしょうか? これも歴史があるなら観光客も満足されるのでしょうが、 最初に建立されたのは1891年(明治24年)で、 なんと戦争中に金…
妙な具合になっておるようですな、大河ドラマの平清盛。 視聴率が悪いとか、知事の発言とか、それに対する反応とか。 またNHKは必死に番宣をやり、関連番組も多いらしい。 困ったな。 「兵庫」については、だいぶ前から何か記事にするつもりだった。 大河…