法然上人絵伝(兵庫散歩)
この兵庫散歩という一連の記事ですけど、
実際の散歩というよりは、私の空想散歩であります。
そのイメージを高めてくれるのが、古い絵であったり地図だったり。
前回、「一遍聖絵」の絵を載せたのだから、
当然のごとく今回は「法然上人絵伝」であります。
「摂津経の島にて村里の男女を教化する」の図。
図書館で白黒コピーしたのをスキャンしたので、
あまり綺麗でないのはご容赦。
馬がいたり、イヌがいたり、猫かな(?)ってのもいたり、
船があったり、琵琶法師がいたり、
人々が生き生きとしていて、見るだけで楽しくなっちゃう絵。
ただ、いろんな要素を無理に詰め込んだ感もあり、
この絵がどこまで写実なのか分かりません。
港らしく、船も描かれてます。
でもこれって海洋用かなあ?
ほんのちょっとしか描かれてないので難しいけど、
貧弱に見えるし、海の荒波に耐えられるんだろうか?
それとも近海用漁船か?
川舟しか知らない京都の絵師が描いたということか?
いや、砂浜に例えば日宋貿易用の大きな船が停泊するはずないし、
これはこれで写実なのかな?
昔の船について勉強したくなる絵でござりまする。