音頭の時代


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兵庫県尼崎市に田能遺跡という弥生時代の遺跡がある。
1965年(昭和40年)に発見され、
1969年に国の史跡に指定されている。

当時、保存運動などで大変に盛り上がり、
こんな「田能遺跡音頭」なる物も作られた。
遺跡の音頭まで作っちゃうとは、時代ですねえ。

弥生時代は遠い昔だが、
音頭を作ってしまう時代も遠い昔のような気がします。

今、富士山が世界遺産で盛り上がっているみたいだが、
「富士山音頭」を作る予定は無いと思うんだ。


※訂正、というか・・・
ってのが見つかってしまいました。
この記事の根底が崩れたか?


今の感覚で言うと、「ゆるキャラ」に近いのかな。
「遺跡が出たぜ!」「PRのためにゆるキャラを作ろう!」
って感じのノリなのだと思います。

ゆるキャラが、対外的なアピール目的であるのに対し、
音頭は内部で喜びを共有するのが目的という違いはありそうだが。


よく知らないので勝手に考察しちゃいますが、
これは「東京五輪音頭」の大ヒットがきっかけなのでしょうか?
オバQ音頭」とか、私の世代だと「アラレちゃん音頭」とか、
いろいろありました。

最近のアニメにはあるんですかね?
「ONE PIECE音頭」とか。


ちなみに、我が町には「宝塚音頭」ってのがある。
いつ頃、どんな経緯で作られたのかは知らない。
今でも地元の盆踊り会場から流れてくるのが聞ける。
耳にするたびに、「わぁ、地元やなあ」との感慨を覚える。
不思議な郷愁がそこにはある。

先に、「音頭を作ってしまう時代も遠い昔」と書いたけれど、
「遠そうに見えて、実は近い過去」と書き改めるべきか。
私も確実に、その時代の気分を体験した人間なのだから。