登山者は指をくわえて朝の市


イメージ 1


◎「登山者は 指をくわえて 朝の市」

◎「粉吹く幹は 甘味に飢えし 頃の柿」

◎「我が足の ライフワークは 歩くこと」

◎「熟練の 人ばかりなり 里の秋」

◎「朝市の 跡を見下ろす 赤とんぼ」

◎「バス待ちつ ひっつき虫を 取る暮秋」



週末に作ったガラクタです。
写真は、山のお寺で咲いていたシュウメイギク


40分ほどバスに揺られ、歩き始めた途端に便意が。
ちょうど終わりかけの朝市があったので、
おばあさんに尋ねると、
親切に農協の建物を開けてくれました。

用を済ませ、お礼に何か買う事にします。
でも重いか、かさばる物ばかり・・・

荷物になるのは覚悟して、柿の袋(小)を一つ。

すると、そのばあさまが、

「もう終わりやし、大根もオマケするわ」
「じゃあ、こっちのネギはどうや?」
「シソで作ったドレッシング(瓶入り)・・・」

と、いろいろ持たせようとします。
めっちゃ親切です。
でもまさか山歩きにそんな物を持って行けません。

「せやったら、バナナない? バナナやったら山の上で食べれるし」
「アホな! この村でバナナがとれるかいな!」

そうやって一笑いして、ようやく山へ。


夕方、同じバス停に降りてくると、
朝市の跡は閑散としてました。
虫たちが飛び、雀がうろついているくらい。

一つだけ、中途半端なセクシー大根が売れ残ったのか、
折りたたまれ積み上げられたテーブル上にありました。
それに強い詩情を感じたのですが、
ワタシの力量では句に出来ず。
まだまだ修行が足りません。悔しいです。