ガンピ
山道で見かけたこの低木。
帰宅して調べると、どうやら「ガンピ」のようです。
植物園で見た記憶はあったけれど、
実際に山に生えているのを確認すると、
「感動」は大袈裟にしても、嬉しくなります。
黄色い花が咲く頃になったらもう一度行って、
ジンチョウゲ科らしい可憐さを確かめましょうぞ。
我が町のお隣りの西宮市北部の名塩地区は、
「名塩和紙」で有名です。
ここの和紙作りに使うのが、ガンピ。
それにしては、ガンピの木、少なくないか?
神戸・六甲山系の樹木図鑑というサイトに、
「六甲山系での分布密度」の四段階指標があるが、
ガンピは下から二番目の「所々」となってます。
Wikipediaによると、
「栽培が困難で野生品を使うことが多いが・・・」とある。
名塩和紙は、かつての最盛期には相当量の生産があった。
これっぽちの資源量で、足りたのだろうか?
いや逆に、昔、採取し過ぎた結果の、
現在の「所々」の分布密度なのだろうか?
ミツマタについては知らないが、
コウゾは植栽すると増え過ぎるくらい増えると、
聞いた記憶がある。
ミツマタも鑑賞用が至る所にあるし、
植えて増やすのはさほど難しくは無いのだろう。
ちなみに、名塩和紙のもう一つの植物原料が「ノリウツギ」。
こちらも分布密度「所々」となっています。
ま、それほど大量に使う物ではないのかな?
いずれにしても、勝手ながら想像するに、
名塩和紙原料の必要量を山野から集めるのは、
なかなかの労力だったろう。
漉く方の手間も考えると、
そうとうな高級品だよ、やっぱりこれは。