コケは難しい
年末年始に「コケの自然誌」を読んで以来、
コケに少なからず興味を抱くようになりました。
近所の町中にも、山中にも、
コケは至る所に生えていますが、
これまで見て見ぬふりをしてきた反省もこめて。
頭でっかちなワタシですから、
図書館で、立て続けに、
を借りて来て、
ぼんやりと眺めたりしています。
田中さんの本は、図鑑というよりは、
写真集として価値が高いと思いました。
どれもこれも素晴らしく美しい写真。
秋山さんのは、
コケの解説本だけどそれほど堅苦しくはなく、
平易な文章でエッセイとして読むべきでしょう。
最後のフィールド図鑑は、これぞ図鑑。
外に持って行くとしたら、これしかない。
ただ、30年前の本なので、写真が古い。
何とか新しく作り直して欲しいものです。
さて、これらの本を眺めた私ですが、
実地でのコケの理解は深まっておりませぬ。
「コケの手帳」の一節。
コケ植物を学びはじめた段階で、
とくに気を付けておかねばならない大切なことは、
名前がわからなくてもこだわらないことです。
花の咲く植物に親しんでいる方は往々にして、
手に取ったコケの正確な名前を知りたがりますが、
正確な名前がわからなくとも
それで満足するのがコケ植物と長くつきあうコツなのです。
なるほどなあ・・・
確かに私も、
ルーペ等で観察してないせいもあり、
コケの同定は全く進んでおりません。
五里霧中ってかんじ。
あまりに分からないので、
投げ出しそうな状況ですが、
取り敢えずは我が節穴でもって、
実際のコケや、図鑑の写真を眺めて、
長い目で勘を養いたいと思います。
で、上の写真だけど・・・ハイゴケですか?
昨日来、久々にまとまった雨が降ったし、
コケたちも水を得てのびのびした姿を見せてくれるはず。
それを期待しつつ、
ちょいと出掛けて来ます。