清荒神周辺のコジイ



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3月に、「塩尾寺のウラジロガシ」という記事を書いた。

お寺の周囲の森ということで、
人間の利用が制限されてきたために、
原生状態に近いウラジロガシ林が残っている、と。


清荒神の近くでも、同じような理由で、
原生に近い森が残されています。

こちらは、コジイを中心とした森です。

とある本によると、
宝塚市あたりの気候・植生だと、
標高280m程度を境目にして、
それより低かったらシイが主となる林となり、
高かったらウラジロガシが主となる林となるそうだ。

写真は、標高150mから200m程度のあたり。

この辺りの気候を考えると、
本来はシイ林なんて珍しくはないはずだ。

しかし、大阪平野周辺で標高280m以下となると、
歴史的に人間の手が相当入っているから
現状はコナラなどの二次林になっている所が多いし、
そもそも住宅開発等で森そのものが少ない標高域です。


ちょうど今の季節、
クリーム色の花がたわわに咲いていて、
相当遠距離からでもシイの木があると分かります。

宝塚市内では、
この清荒神あたりと、中山寺あたりだけが、
白っぽく色づいています。

やっぱりシイ林って少ないよなって、
思い知らされる季節でもあるのです。