コナラ伐採へ、シカのいない地域で
11月の終わりころからだったか、
枯死したコナラの木に、
黄色いテープが貼られるようになった。
近々に伐採されるのだろう。
これで、我が近所のナラ枯れは、
新しい段階へ進むことになる。
樹冠を見上げて想像するに、
夏でも相当に明るい森になるはずだ。
見慣れたコナラの二次林は、
今後、どんな森に変わるのだろう?
コナラは好きな木なので、
寂しさもあるけど、
新しい森への期待も芽生えつつあります。
近くにある陽樹から主力候補を探すと、
ただ、どんな埋土種子があるのか分かりません。
一キロ程離れた南斜面には、
カラスザンショウが多い。
この辺でも、出てくるんやろか?
クズに覆われてしまうだけという
嫌な予想も成り立つけど・・・
再び、コナラが頑張る可能性もある。
夏前の段階では、
実生が数多くあったし。
ところで、ナラ枯れは、
我が近所に限ったことではない。
むしろ、宝塚市は後発組で、
先行事例がたくさんある。
そういう場所で、
ナラ枯れ後にどんな森が出来たか、
報告を丹念に調べてないので
確たる事は言えぬのですが・・・
京都某所では、
ナラ枯れ進行と、シカの急増が、
ほぼ同時期に起ってしまったようだ。
林内が明るくなり、草本も増えると、
シカにとっては餌と隠れ場所がある訳で、
理想的な環境が出来てしまう。
食害によって、
次世代の森林にも影響が出ていることだろう。
ところが、何度もこのブログでは書いているが、
六甲山系には、現状、シカはいない。
これは、日本の暖温帯の森林では、
珍しいと言えるかどうかは知らないが、
多くはないはずだ。
つまり、我が近所での観察は、
「シカ不在地帯でのナラ枯れ後の植生変遷」
の一例を知ることになる。
違いがあるのかどうか、興味津津なのです。