カラスザンショウ



近所の山で、
カラスザンショウの実が実り始めてました。
もう少し秋が深まると、黒い種が見えるようになるはず。

かなり高くなる木なので、
身近に花や実を観察出来ないのが難点ですが、
一か所だけ樹冠に近づける場所があります。

そこで花は観察出来たのですが、
何故だか実は成ってませんでした。

仕方なく、近くの別の枝を望遠で写した写真です。

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さて、先日記事にした「タネをまく縄文人」という本に、
縄文時代中期末の土器から、
サンショウ属の実の圧痕が見つかるとありました。

カラスザンショウが多いのだそうです。

カラスザンショウの実???

食用にされるサンショウ属の実というと、
現代人の私たちが思い浮かべるのは、
ウナギのかば焼きや、ちりめん山椒に使う
小粒でピリリと辛いサンショウくらいです。

Wikipediaを見ると、
「果実を健胃薬」とあるけどなあ。

ただ健胃効果なら、普通のサンショウにもあるようだし、
カラスザンショウを利用した意味はよく分かりませんね。

もちろん、圧痕なので、
口にしたかどうかは不明ですけど。


ま、カラスザンショウの木が彼らの身近にあったことは確か。
きっと美しい蝶の舞う縄文の村だったのでしょう。
想像すると、何だか良い気分になれますね。