ブラタモリin宝塚




土曜日の「ブラタモリ」見させて頂きました。
正座して、涙をぬぐいつつ(?)

宝塚市民である私からすると、
大劇場の内部以外はほぼよく知った場所、
いやよく知り過ぎた場所でした。

そこをテレビの巨人タモリが歩くのを見て、
嬉しくもあり、気恥しくもあり、といった感じ。

そして見終わった感想は、

「これでいいの?」

でありました。


ちょうど私が20歳くらいのこと。

和歌山県の田舎町の某農家さんで、
急にお昼ごはんを呼ばれた事があります。

奥様は、
「こんなものしか無くて、すみませんねえ」とか、
「都会の人のお口に合わないでしょうねえ」とか、
さかんに恐縮されながら、
茶がゆやお漬物を出してくれました。

実際には、かなり美味しいものでしたよ。


ブラタモリを見て、あの時の奥様を思い出しました。

歌劇と大劇場は、宝塚市が誇る全国ブランドである。
これは堂々と全国ネットでお見せする事が出来る。

かの奥様も、
梅干しは堂々と出してくれた様に覚えている。
南高梅だったかどうかは分からぬが、
紀州の梅干しと言えば全国ブランドで、
自他共に認める日本一ですから。

でも、武庫川とか、小浜宿とか、酒造とか、旧温泉街とか・・・

私どもにしてみたら、
超ローカルな話題ですから、
わざわざ大御所のタモリさんに東京から来て頂いて、
見てもらうような場所なのかどうか・・・???

ベランダで作ったキュウリの糠漬けを、
賓客にお出しした様な気分なのでありまする。


ま、先の記事にも書いたとおり、
私はこの番組をちゃんと見るのは初めて。

聞いてみると、
普段から、こんなことばかりやっている番組だそうだし、
「宝塚編」だけが質の低い内容だったという事はないらしい。

やっぱり町を愛する人間としては、心配なんですよ。

「神回!」と呼んで欲しいんです。

それはさすがに無理としても、
「駄作!」とは言われたくない。

何とか体裁を保てたのなら、良しとすべしなんでしょうね。


一つだけ、苦言というか、注文と付けるとすると、
明後日1・17が震災忌なのである。

花の道横にあった木造のお店の建物は、
あの時、ほぼ全てが全壊してしまったように、
大劇場近辺は大きな被害を受けました。

地形と無関係ではありません。

震災忌の4日前という放送のタイミングだったし、
何かしら触れると思ってたんですけどね。

ま、撮影は昨年されたのだろうし、
そこは仕方なかったのかも。


とにかく、タモリ様、
とても素敵な女性アナウンサー様、
番組を作ってくれたスタッフの皆さま、
そして全国でこの番組を見てくれた全ての皆さまに
言わせてもらいます。

「お粗末さまでした!」