萩たち



この時期、
「木に咲く花は少ない」と私はよく書いてしまっているが、
ハギの仲間たちは旺盛に咲いている。
終わりかけではあるけれど。

低山歩きの一番の彩りであります。

ただ、同定が厄介な奴らでもある。

我が歩く範囲内にあるマメ科ハギ属の木本は5種(のはず)。
整理のためにも、それをまとめておく。

写真はガク裂片の部分拡大で。
(キハギ以外)


イメージ 1

キハギ
一番わかりやすく、間違えようがない。
花の色も、葉の質感も。


イメージ 2

マルバハギ
これも分かりやすい方。
花柄が短い。


厄介なのは、ヤマハギとツクシハギ。

一応、パッと見た目で、
花の色(特に旗弁)が濃かったら、
ヤマハギの可能性が高いと考える。
そして、ガク裂片の先がやや尖っているかを確認。

イメージ 3

ヤマハギ(のはず)


花の色(特に旗弁)が薄目なら、
ツクシハギだろうと考え、
ガク裂片の先が鈍いかを確認。

イメージ 4

ツクシハギ(のはず)


そうやって私は見分けているが、
100%確実かと問われると、自信がない。


もう一つ、ぼんやりしていると見逃してしまうのが、
ミヤギノハギ(自生ではなく、逸出)。

神社などによく植栽され、愛でられている萩である。

ああやって手入れされていれば、
独特の樹形から一目で分かるんだが、
山道横に逸出して、頻繁に刈られている奴は、
ヤマハギかなあって見過ごしてしまう。

これも、ガク裂片を見れば、その長さで判別できる。


葉の形もポイントなのだが、
私の行動範囲内にあるミヤギノハギは、
頻繁に草刈りされちまって、どうも標準的なのがない。

そして、この9月に、また根元から伐られちゃった。

手入れもされず、草刈りにもあわなければ、
どんな樹形になるのか見たいんだけどなあ。