オオマドボタルについての訂正と補足

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  写真は、幼虫の写真。ピンボケですみません。
  蚊にたかられながらだったので、根性が足りませんでした。

  

先日、オオマドボタルについての記事を書きました。

あれからネットを中心にもう少し調べてみました。
その内容から、ちょっと訂正と補足をさせてもらいます。


)榲?法▲オマドボタルであるか

  まず、私には昆虫に関する専門的知識がないので、
  本当にオオマドボタルであるかどうか、確実ではありません。

  ただ、いろんな資料に、
  幼虫の光が一番目立つのはマドボタルと書かれています。

  ノラ師匠が、コメントの中でオバホタルについて書かれています。
  オバホタルも幼虫が光るそうです。
  写真で見ると、この両者の幼虫は、素人目にはよく似ています。
  だから、オバホタルである可能性は否定できないのですが、
  オバホタルの幼虫の光は弱いと書かれていますので、
  オオマドだろうと判断しています。

  さすがにゲンジボタルの成虫ほどの明るさではないけど、
  それに準ずるほどで、はっきり肉眼で確認できる光ですから。

  さあ、どうでしょう。



見える季節

  前回の記事で、これから半年間、見られると書きました。
  ただ、昨年を思い出してみると、
  安定してずっと見られた訳ではなかったように思います。

  たぶん、今、光っている幼虫が、
  もうちょっとしたらサナギから成虫になります。    
  サナギや成虫が光るのかどうかは不明(目立たないのは確か)。
  昨年は、六月半ば以降に、光の数が減ったような。
  この間、サナギ・成虫になっていたものと思われます。

  で、盛夏になると、かなりの数の光が見られます。
  これは、新しく孵化し出てきた幼虫なのでしょう。
  百とは言わないけど、数十程度の光が見られる日もあります。
  クリスマスツリーと呼びたいが、さすがにオーバーか。
  
  そして、夏の勢いは、なんと十一月の初旬まで続きます。
  秋深い頃にホタルが光っているのは、ちょっと不思議ですが。

  で、幼虫のまま冬篭りをして、春に出てくるようですね。
  それが、今、見られるわけです。
  
  ところで、「蛍雪」とは、苦労して勉強するとの意味。
  ホタルを集め、その光で書を読んだという故事からです。
  でも、ホタルなんてゲンジならせいぜい二週間しか光ってない。
  年に二週間しか学問をしないのか?
  そんな古典的ツッコミがあります。

  オオマドボタルなら、その心配はご無用。
  学問成就のお守りにならないかなあ。



J布について

  このオオマドボタルは、西日本のものであるそうです。
  前回、「日本各地で」と書いたのは、訂正させてください。

  本州東部には、クロマドボタルというのがいるそうです。
  これはオオマドボタルのように、普通に見られるのでしょうか?

  ところで、オオマドは、福岡県で絶滅危惧種になっているらしい。
  京都の現状を見ると、とてもとても絶滅するとは思えませんね。
  都道府県単位で、絶滅を心配するのはどうなのでしょう。
  沖縄や北海道、または島固有の種は別だけど。



じる場所について

  このホタル、大文字山だけでなく、
  お隣の瓜生山でも光っているのが観察できます。
  だから、分布域内なら、いろんな場所で見られるはず。

  しかし、夜、暗い山道に入るのは怖いでしょう。
  私だって、慣れている山だから、一人で夜でも入るけど、
  やっぱり気味悪いのは確かです。

  その点、銀閣寺から歩いて五分の地点は、
  夜景を見に登る人がそれなりにあるし、
  舗装はされてないけど林道になっていて、
  オオマドボタルがいる所まで脚元に危険はありません。
  ヒールの高すぎる奴でない限りはね。

  安全、安心に、観察できるスポットになっています。
  (イノシシが出ないわけではない。マムシもね)

  昆虫に興味があって、まだ見たことのない方は、是非どうぞ。