大文字山の忙しい一日

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昨日、十六日に、京都では五山の送り火がありました。

五山のうちで、もっとも有名な大文字山に、
朝のうちに登ってきました。

8月16日というのは、この山にとって特別な日であり、
暑い中、朝から大勢の人が登ってきます。
普段、山歩きなどされない方や、子どもたちも多いので、
いつもとは全く違った雰囲気に包まれています。

登らなくても、下の銀閣寺門前で、
護摩木などの奉納(言葉が適切か自信なし)は出来るけど、
やはり火床まで行ってやりたいと思われる人が多いんですね。

前日とあわせると、数千人規模の入山者なのでは。

私も人ごみを掻き分けて火床まで上がり、
護摩木に両親の名で願いを書いてきました。

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これはここ数年の習慣になっています。

ところで、火床まで上がってみて気が付いたのですが、
ちょっと前に書いた、私の記事には誤りがありました。

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その記事で、私は、送り火前に火床が草刈をされて、
百合の花も刈られてしまう、と書きました。

ところがご覧のように、送り火前の草刈は、
護摩木などを積む石の周辺と、階段周辺に限定されたものでした。

もう何年も登っているのですが、記憶とはアヤフヤなものです。
全面的な草刈は、また別の時期に行われるようです。秋だったかなあ。

だから、見た限りでは一本だけでしたが、鬼百合は残っていました。

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登り慣れずにフウフウ言ってようやくたどり着いた方には、
ちょっとしたご褒美になったのでは。



で、夜です。

私、大文字山に登るのは大好きですが、
人ごみが好きではないし、送り火は五年に一度、見れば十分と思ってます。
京都の人間は、意外にそんなもんです。

でもまあ、せっかくですから、観光客の少ない場所に寄って来ました。

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写真に背中が写っているように、子どもたちの多い場所でした。

大人は、送り火を見て、感慨にひたっているようでしたが、

「これだけ? つまんな~い」

と言っている子どもたちもいました。

まあ、そんなもんでしょうね。



この火が消えた後も、大文字山はたくさんの人が登ります。
護摩木や割木の炭は魔よけになるとされるので、
それを取りに火床まで上がるわけです。

この騒ぎが終わってようやく、夏も盛りが過ぎた感じになります。

そうそう、昨日登った時、ツクツクボウシの鳴き声が耳につきました。