アマチャヅル



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相変わらず、自分には見る目がないなって思いました。

何年も、何度も歩いている山の中の道があり、
そこにツル性で小葉五枚の植物が生えています。

ヤブガラシだと思いつつ、
「ちょっと違うんじゃないか?」って、
うすうす気付いてもいました。

うすうすの疑いが、
最近どんどん濃くなって来て、
改めてちゃんと調べると、
アマチャヅルであると判明。

実際に、葉を噛んでみると、
甘かった!

4月8日の花まつりで使われる甘茶は別の植物ですが、
ワタシの舌には似た様な味と感じました。



しかし・・・

以下、知識不足ながら、
理屈っぽいワタシの一面が出て来ます。

植物というのは、
虫などに食べられないように、
様々な物質を自分で作ります。

動物の場合は、
逃げるとか隠れるとか、動く事によって、
捕食者から逃れる事が出来る。

でも、動けない植物は、
毒などの物質で自分の身体を守る場合が多い。

冬に幹の中の水分が凍らないように
カエデの木が糖分をため込んだり、
タネを鳥に運んでもらうために甘い実をつけたり、
サクラの木などが蟻に守ってもらうために
蜜腺から蜜を出したり、
そんな理由から甘い成分を作る野生の植物はある。

しかし、アマチャヅルの葉が甘いのは何故だろう?

ワタシには、虫や野生生物たちに、
「食べて下さい」
と身を呈している様に思えて仕方ない。

ところが、上の写真にある通り、
特に食べられている様子はナシ。

人間の味覚では「甘い」けど、
虫たちにとっては食べにくい物質なのかなあ?


茎と葉には、薬用人参(朝鮮人参、高麗人参)に含まれる
サポニンジンセノサイド11種のうちの4種と同じ成分を含み

と、ありました。

人間の身体には、甘くて身体に良い成分でも、
身体の小さい虫にとっては、
食べてしまうと薬物の大量摂取で毒になる、ということか?