ホトケノザ
今の季節、目に付く花のほとんどは帰化植物である。
しかし、そんな中でも、
ホトケノザは日本の自生種。
何となく応援したくなる存在でした。
ところが・・・
淺井康宏「緑の侵入者たち」(1993年)を読んでいると、
ホトケノザは、ヨーロッパを始め、
北アフリカ、アジア各地に分布し、
また北アメリカなどにも帰化している汎世界的な植物である。
ところでホトケノザは、
日本でも全国各地に生育しているが、
古くからの在来品とは別に、
とくに第二次世界大戦後、
おもに北アメリカなどから輸入された諸物資に伴って、
二次的あるいは三次的に帰化した別系統のものもある。
と、書かれてありました。
(情報が古いので、
定説が変わっている可能性はあります。
悪しからず)
確かに、
如何にも帰化植物的な場所に生えてますから、
不思議だなあとは、
私も思ってました。
世界を股にかけて旅をして、
逞しくなっている連中が、
私たちの身近にはびこっているんですねえ!
「応援したくなる存在」では無くなりましたが、
この遺伝子はどんな旅をしてきたのか、
語りかけたくなる存在になりました。